建築物環境衛生管理技術者が推奨する
新型コロナウィルス対策について
2020年2月から日本で猛威をふるっている新型コロナウィルスに関しては、感染症対策として、「手指の消毒」、「3密の防止」、「マスクの着用」といった基本的な感染対策を実施して来ておりますが、今(2022.8.8)現在、第7波の感染がピークを迎えています。
建築的には、室内にウィルスが滞留しないよう、有効な換気対策が一番効き目があるものとkaorruは考えています。それでは、どのくらいの換気量が必要なのでしょうか。
その解答のひとつとして、建築物環境衛生管理技術者(kaorru)が推奨する新型コロナウィルス対策について、アドバイスさせて頂きます。
建築基準法に定義された、床面積3,000m2以上(学校は8,000m2以上)の特定用途(興行場、百貨店、集会場、図書館、博物館、美術館、店舗、事務所、学校等(研修所含む)、旅館)の管理者は、保健所への届け出、ビル管理士の資格がある「建築物環境衛生管理技術者」(ビル管理者)1名の選任に加え、以下の基準に沿った、建物の維持管理が求められています。
空気環境の要素と基準
①一酸化炭素の含有率 100万分の6以下(6ppm以下)
②二酸化炭素の含有率 100万分の1000以下(1000ppm以下)
③浮遊粉塵の量 0.15mg/m3以下
④気流 0.5m/秒以下
⑤ホルムアルデヒドの量 0.1mg/m3以下
空気調和・衛生工学規格では、人体から発生する二酸化炭素に基づき、「一人当たりの
必要換気量を30m3/h」とし、設計基準を定めています。
したがいまして、建築物環境衛生管理技術者が推奨する新型コロナウィルス対策については、
「一人当たりの必要換気量を30m3/h」を目標として室内の換気を実施することが大切となります。