みらいをデザインする〜住宅の子ども室の計画について
kaorruにとって、建築設計の中で、最高に楽しいのは、「毎日を楽しく過ごせるような間取りづくり」です。
家事とテレワークに適応した、デスクスペース計画、効率的でゆとりたっぷりの家事・育児スペース計画、外部空間と繋がりも楽しめるリビング・ダイニング計画。設備面では、家電のIT化、Wifi活用、テレビ中心の間取りからの解放と、こちらも変化を楽しめる時代となっています。
しかし、住宅を設計するうえで、いちばん悩むのは、子ども室をどう計画していくかです。
各世帯それぞれで全く同じ計画はひとつも無く、とても多種多様な住まい方計画の中から、ご要望に添える計画を組み立てていく、設計者の腕の見せ所でもあります。
家族計画の中で、意外にも「子ども室の使用は短期間」であり、ある程度の割り切りも必要な部分もあります。
子どもが小さいうちはリビングなどが遊び場となり、親の寝室で就寝する場合が多く、
子ども室が必要なのは、小学校高学年から高校生にかけて。また、大人になって巣立っていくと不要になるお部屋も出来てしまいます。
限られた床面積を無駄なく活用するには、暮らしの変化に合わせて、子ども室の大きさや用途を変えることも必要となって来ます。
子どもが小さいうちは、きょうだいで共用し、個室を持ちたい時期には間仕切り壁で区画し、隣接する諸室(ウオークインクローゼット等)との動線を巧く使いながら、フレキシブルに使える間取り計画が必要となって来ます。
また、後付けの間仕切り壁を計画すると同時に、みらいの人の動き(動線)をイメージしながら、エアコンの増設やコンセント・スイッチなどの設備についても、あらかじめ、設置しておくことが重要となります。
一方、子どもたちが巣立ちした後の未来計画についても、家事室や仕事部屋、物干しスペース、高齢の方の寝室など、可能な限り想定しておくことで、最適な「暮らしやすさ」を実現してまいります。
世界にひとつだけの子ども部屋、一緒に作り上げていきましょう。